ECO JAPANリポート

2010年9月2日

工事現場や駐車場で次々見つかるアスベスト

リサイクル揺るがす再生砕石のアスベスト問題(1)

文/ジャーナリスト 井部正之

 再生砕石のアスベストが大きな問題になってきた。

 8月18日、「東京新聞」が東京、埼玉、神奈川の1都2県の民有地や公共用地に使用された再生砕石の多数からアスベストの含有が確認されたと1面トップで報じた。

 道路工事現場や駐車場、河川わきの歩道など133カ所で使用された再生砕石からスレート建材が見つかり、このうち分析に回した46カ所すべてでアスベストの含有が認められたのである。

 全国紙はこのスクープを黙殺したが、共同通信がこの日のうちに同様の記事を配信し、多くの地方紙のインターネット版などに掲載された。翌19日には「埼玉新聞」「赤旗」も追いかけている。

 再生砕石とは、建築物の解体にともなって発生するコンクリート廃材など、廃棄物処理法でいう「がれき類」を破砕し、粒度調整をしたリサイクル材である。主に路盤材として利用される。

 アスベストを含む再生砕石が見つかったのは東京都で8カ所(荒川区、板橋区、杉並区、北区)、埼玉県で35カ所(さいたま市、蕨市)、神奈川県で2カ所(川崎市)、そして報じられていないが、香川県で1カ所(さぬき市)の46カ所。現場は道路建設予定地や駐車場、公園、マンションの建設用地、河川敷など多岐にわたる。

 再生砕石に含まれていたアスベストはクリソタイル(白石綿)のほか、発がんリスクが白石綿の500倍ともいわれるクロシドライト(青石綿)もあった。含有率は5〜25%という。

●再生砕石のアスベスト含有状況
都道府県市町村調査現場分析済み種類
埼玉県さいたま市11434クリソタイル(25)
クロシドライト(9)
熊谷市1 
蕨市21クリソタイル(1)
クロシドライト(1)
東京都荒川区33クリソタイル(3)
板橋区11クリソタイル(1)
北区21クリソタイル(1)
杉並区33クリソタイル(3)
神奈川県川崎市52クリソタイル(2)
香川県さぬき市21クリソタイル(1)
 13346
注:数字は現場数であり、検体数ではない。()内は内訳。検出されたアスベストはクリソタイルか、クリソタイルとクロシドライトの2種類を含むもので、クロシドライトとしたものはこれら2種類を含む。なお、含有率はいずれも5〜25%
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