資源・エネルギー ニュース

2012年1月18日

電源開発、ネパールの貯水式水力発電所マスタープラン策定に向けた調査を開始

 電源開発(Jパワー)は、ネパールの貯水式水力発電所のマスタープラン(基本計画)策定に向けた現地調査を始めた。独立行政法人国際協力機構(JICA)から受託したコンサルタント業務で、電力供給を安定化させる開発を目的に、2013年8月まで調査する。ネパールは電力需要が伸びる一方、供給不足から計画停電が実施されている。

 コンサルタント業務では、2013年から20年間の電力開発計画の策定と、技術、環境、資金面などを考慮した有望な貯水池式水力発電プロジェクトの選定のほか、有望プロジェクトの開発順位、開発規模・時期、資金調達方法の整理と、20年間の貯水池式水力発電所の基本計画策定を行う。2011年12月に業務を始め、国内での作業に続いて現地での調査に着手した。

 ネパールはヒマラヤ山脈の南にあり、豊富な水資源を利用した水力発電を進め、現在の電源構成は水力92.4%、火力7.6%。2800万人の人口に対して発電出力が70.6万kWにとどまるうえ、既存の水力発電所の多くが貯水能力を持たない流れ込み式のため、乾期には発電量が大きく減少し、供給が20万kW近く不足する。2011年は1日最大14時間の計画停電を余儀なくされた。

 半面、電力需要は家庭用、工業用、商業用とも毎年9%程度の伸びを示し、今後も増加が予想されることから、乾期でも電力供給が安定する貯水池式の水力発電所開発計画策定を日本政府に要請。これを受け、Jパワーが支援業務を手掛ける。開発可能な水力は4200万kWと推定され、Jパワーは貯水池式水力発電所開発の技術知識や経験を活用して調査を進める。

(日経BP環境経営フォーラム

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