国土交通省は、清水建設などが申請したCDM(クリーン開発メカニズム)プロジェクトの実施を承認した。シリアの硝酸製造プラントで、排出ガスに含まれる一酸化二窒素(N2O)ガスを触媒で分解・処理するプロジェクト。このプロジェクトで年間19万8963tのCO2排出量を削減する。清水建設などは削減量に応じたクレジットを2011年7月から7年間にわたって取得する予定。
プロジェクトは、同国ホムス市近郊の国営肥料工場の硝酸製造プラントで実施。清水建設のほか、土壌汚染調査・測定のオオスミ(横浜市)なども参加する。清水建設が中心となってプロジェクトで適用する技術と資金を提供するとともに、クレジットを取得する。シリア側は、国営肥料工場が設備の運転管理とモニタリングを行う。
CDMは京都議定書が認める温室効果ガス削減目標を達成するための柔軟措置の1つ。先進国が途上国で温暖化対策のプロジェクトを行い、その排出削減量に対してクレジットを発行。先進国は取得したクレジットを自国の削減目標の達成に使える。温室効果ガスの削減と同時に、途上国の持続可能な開発や技術移転にも役立つ。
CDMプロジェクトとして認められるには、投資国政府と相手国政府の承認、第三者機関による審査を経て、京都議定書が定めるCDM理事会の承認を受ける必要がある。このプロジェクトは、6月23日付でシリア政府から承認書が発行されている。清水建設が国土交通分野で政府承認を受けた事業は今回で7件目。うち5件はすでにCDM理事会に承認・登録されている。(日経BP環境経営フォーラム)


















