エコ技術・エコ製品 ニュース

2010年8月24日

三菱重工業、船舶エンジンの排ガスで発電するハイブリッド型を開発

 三菱重工業は、船舶用ディーゼルエンジンの排ガスを活用して発電する仕組みを開発した。エンジンを効率的に燃焼させて出力を上げる「過給機」に発電機を組み込み、ハイブリッド型過給機「MET83MAG」として製品化した。航海中に必要になる電力をすべて賄い、燃料消費量を削減する。2011年に船舶に搭載して実証試験を行う。

 エンジンからの排ガスの風力でタービンを回転させ、過給機に内蔵した発電機で発電する。最大発電出力は、毎分9500回転時で754kW。日本郵船、ユニバーサル造船、日立造船の船舶関係各社と共同で製品化した。実証試験は世界初といい、ユニバーサル造船が日本郵船用に建造する大型運搬船で実施する。

 照明、空調や船舶の制御など、航海中に使用する電力のすべてをこの発電機から供給する。ハイブリッド型の過給機は、排ガスを有効活用する排熱回収システムの1種。過給機に発電機を内蔵したことで省スペース化も可能になる。既設の過給機からの交換もでき、置き換え需要も見込む。

 三菱重工はこれまでも、コンテナ船や原油運搬船など電力消費が大きい船舶向けに、排ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせて発電する排熱回収システムを製品化している。今回、船舶エネルギーの有効利用を目的に、過給機をハイブリッド化した。今後、将来の環境規制強化に対応し、熱効率を向上させるシステムを提案していく。(日経BP環境経営フォーラム

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