全日本空輸は、外板部分に炭素繊維の強化プラスチックを採用した軽量の新型コンテナ500台を導入する。従来のアルミニウム製コンテナと比べて30%軽くなり、コンテナを積んで運航する航空機の燃料節減と、それに伴うCO2排出の削減効果が見込める。当初は東京(成田)−サンフランシスコ線を中心に欧米路線で使用する。
新型コンテナは、底盤と骨格以外の外板部分を東レ製の炭素繊維強化プラスチックに変更するとともに、大型テント倉庫などに使われるキャンバス素材を開閉部分に採用している。従来型はアルミ100%で重さ100kgだが、新型コンテナは70kgで、30kg軽量化した。素材はアルミ84%、炭素繊維強化プラスチック13%、キャンバス3%。強度も向上し、コンテナ内の骨組みの出っ張りを減らした構造になるため、輸送貨物へのダメージも低減する。コンテナは日本車輌製造(名古屋市)が開発・製造した。
成田−サンフランシスコ線で使用する機材、ボーイング777-300型機は、44台のコンテナを搭載できるため、1機当たり1320kg軽くなる。このため、サンフランシスコ線片道の燃料がドラム缶2.6本分に相当する516L節減でき、CO2削減量は1272kgになる。コンテナを軽くしたことでメンテナンスコストも低減する。
全日空は新型コンテナへの切り替えを順次進め、2010年度中に導入する新型機、ボーイング787にも搭載。燃料消費とCO2の削減を促進する。ボーイング787にも炭素繊維素材が使われている。全日空は全部門で燃料とCO2削減に取り組み、新型コンテナもその一環。7月1日からは成田−瀋陽線で飛行経路を変更して消費燃料を抑制し、CO2削減を図っている。(日経BP環境経営フォーラム)


















