トヨタ自動車は、フランス電力公社(EDF)とフランス東部のストラスブール市と共同で「プリウス」プラグインハイブリッド車(PHV)を使った大規模実証実験を始めた。100台を投入し、技術や車両性能の研究開発、充電インフラの利用方法などを検証する。PHVの理解促進と普及を目指す。
EDFが同市内に車両識別や課金情報管理ができる充電スタンドを約150基設置。充電プラグを通じてPHVと充電スタンドとで情報をやり取りできる機能を生かし、充電インフラの実証やPHV技術の研究を進める。トヨタは同市での実験開始を契機に、欧州18カ国にプリウスPHVを約200台導入する。
プリウスPHVは、トヨタ車で初めて駆動用電池にリチウムイオン電池を搭載。家庭用電源から充電できる。現行の3代目プリウスを改良して電池容量を増やし、電気自動車(EV)としての走行距離を拡大した。フル充電の場合の走行距離は23.4km。これまでに600台生産し、日本では2009年12月から官公庁、電力会社などに230台のリース販売を始めている。2012年初めまでに市販を始め、世界で年間数万台を販売する予定。
PHVは、通勤、買い物など日常の近距離走行はEVとして使用し、長距離ではエンジンを併用してハイブリッド走行でき、電池の残りや充電インフラに関係なく使えることが特長。トヨタは「電気利用の現実的な答え」とアピールしている。2010年12月に日米欧でEV「リーフ」の量販を始める日産自動車など、EV投入を急ぐ他社とは異なるスタンスで、今回フランスで始めた実証実験などを通してPHV普及を推進する。(日経BP環境経営フォーラム)
▼関連情報


















