帝人ファイバーのリサイクル可能なポリエステル素材が、5月から開かれる中国・上海万博の「日本産業館」のアテンダントの制服のほか、スタッフ用ブルゾンや、事務局向けのスーツに採用された。万博閉幕後は回収して、同社の循環型リサイクルシステム「エコサークル」で新しいポリエステル繊維に再生する。
日本産業館は、日本の企業や自治体が連合して出展する大規模な展示館。帝人グループも出展する。アテンダントの制服デザインは、文房具やパッケージのデザインなどで幅広く活動しているデザイナー、小渕暁子氏が担当。同館のテーマ「日本の創るよい暮し」に基づいたコンセプト「きれイ、かわいイ、きもちいイ」を表現したという。
エコサークルは、帝人ファイバーが開発したポリエステルのケミカルリサイクル技術を核に、商品開発、回収・リサイクルを会員企業と共同推進する仕組み。130社以上の国内外のアパレルメーカーなどが参加している。繊維を分子レベルまで分解したうえで、石油から作るのと同じ品質のポリエステル原料に再生する。新たに石油から作る場合と比べてエネルギー消費量とCO2排出量をそれぞれ約80%削減できる。
帝人グループは、中国のスポーツアパレル最大手、李寧社と2009年10月からエコサークルの取り組みを実施。日本産業館への採用で、中国でのエコサークルの浸透を目指す。同時に、同館への出展で帝人ブランドをアピールする。上海万博は「より良い都市、より良い生活」をテーマに、上海中心部に近い黄浦江の両岸を会場に5月1日から10月31日まで開催。7000万人以上の来場者を見込んでいる。(日経BP環境経営フォーラム)
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