新日本石油が韓国の石油精製大手、GSカルテックスと合弁で設立した蓄電装置、キャパシタ電極用炭素材生産のパワー・カーボン・テクノロジー(PCT)の本社工場が韓国・亀尾(グミ)市に完成し、4月に生産を始める。年産300tを目指し需要拡大に合わせて設備を増強する。
キャパシタは、電気エネルギーを静電的に蓄えたり放電する蓄電装置。コンデンサーと呼ばれることもある。瞬間的に多くのエネルギーを必要とする建設機械や鉄道などで使われ、従来なら廃棄されていた減速時に発生するエネルギーを、電力として蓄えて有効に利用する。
PCTが生産するのは、このキャパシタの電極に使う炭素材。石油から生産される「生コークス」が原料で、その品質がキャパシタの性能を決める。キャパシタは回生エネルギーや太陽光発電、風力発電の蓄電装置としての利用が見込まれる。
新日本石油は、これまで鉄鋼メーカー向けに電気炉電極用の炭素材を製造し、その実績を基にキャパシタ電極用炭素材の開発を続けてきた。同様に高性能炭素材の開発を進めていたGSカルテックスと2009年1月に合弁でPCTを設立し、同年5月から本社工場を建設。キャパシタの用途拡大に伴う需要増に対応することにした。(日経BP環境経営フォーラム)
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