住友電気工業は、住友電工ファインポリマー(大阪府熊取町)と中国で大手化学工場・製鉄所の産業排水処理向けに膜分離活性汚泥法(MBR)用の精密ろ過膜モジュールを初めて受注し、納入した。同モジュールは、高強度で耐薬品性に優れ、膜汚れへの洗浄が容易なのが特徴。
MBRは、主に有機物を含む排水の処理方法。微生物による有機物の分解処理と高分子膜を利用した分離処理を組み合わせ、効率的にろ過できる。今回納入したモジュールには、住友電工ファインポリマーの多孔質膜材料「ポアフロン」を使用している。従来の素材に比べ膜汚れを容易に洗浄でき、長期間安定した性能を維持するのが特徴だ。
同モジュールは2003年に販売を始め、これまで日本や韓国の産業排水工場、浄水場、下水処理場に納入。工場排水の再利用、飲料水の生成、生活排水の浄化などに利用されている。これまでの実績から今回、中国の大手化学会社と鉄鋼会社が有機排水処理に初めて採用した。中国ではほかに下水処理場向け、ゴミ焼却場(浸出水処理)向けなどへの納入も内定している。
中国は環境汚染防止や水不足対策から、工場排水の放流規制強化や水の再利用を促進。高度な排水処理が可能な膜処理需要が毎年増加している。住友電工グループは、今後も需要拡大が見込まれる中国を中心に新興国での水処理分野での展開を進めていく。(日経BP環境経営フォーラム)


















