JR東日本は、駅や列車から排出された廃ペットボトルを再生して樹脂製の防草シートを製造するリサイクルシステムを構築した。従来のポリエチレンに代えて、廃ペットボトルのポリエチレンテレフタレート(PET)を主成分にしたシートを開発し、製品化した。廃ペットボトル26本で1m2分のシートにリサイクルできる。
防草シートは、鉄道線路沿線の鉄道用地境界付近での雑草処理に活用する土木資材。樹脂製防草シートは耐久性が高く光の遮断効果などに優れているため、雑草の生育防止に広く使われている。廃ペットボトルを再生した同シートは2007年4月から試作・試験をし、同年9月からJR川越線に敷設して検証。2009年10月に完成し、同年11月から現場に敷設している。
リサイクル体系は、駅や列車からの廃ペットボトルをJR東日本のグループ会社が回収して圧縮加工し、加工業者が原材料になる小粒のペレットを製造。このペレットを使って製造会社が防草シートを作り、工事会社が線路沿線の防草用に敷設する仕組み。防草シートは「ナクサR-PET」と名付けた。
JR東日本は首都圏で年間530tの廃ペットボトルを回収。廃ペットボトルを原材料にした再生ポリエステル繊維を社員の制服生地の一部に活用している。ナクサR-PETは、自社内の土木工事だけでなく一般資材としても使う。JR東日本は廃ペットボトルの土木資材へのリサイクルを今後も進め、水抜きパイプや落石防護ネット用の被覆鋼線などに利用する予定。(日経BP環境経営フォーラム)
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