聞き手/河村和義 構成/片瀬京子 写真/中島正之
自動認識技術とラベル印刷のパイオニアであるサトーグループ。シールの台紙を無くし、のりを工夫することでCO2の50%削減を実現する。
1960年東京都生まれ。83年青山学院大学文学部を卒業。2001年サトー入社。2009年取締役専務執行役員サトーインターナショナル・マネジングディレクター、2010年7月取締役執行役員副社長、同12月代表取締役執行役員副社長。2011年10月から現職
──まずは業務の内容をお聞かせください。
松山一雄氏(以下敬称略) サトーは、自動認識技術によって、物と情報を一致させるソリューションを、ハードウエアからサプライ、ソフトウエア、保守サービスまで、一貫して提供する会社です。たとえば、販売する商品と、それに付随する生産者や流通の情報を結びつけます。お客様の要望は様々ですから、現場に入り、最終的には、1枚のラベルに落とし込んで、お客様にソリューションを提供しています。
──バーコードによる物流管理のイメージが強いですが、最近力を入れているのはどういった分野ですか。
松山 まず、医療分野が挙げられます。この現場で避けなければならないのは、医療過誤です。投薬ミスなどの事例は、海外では少なくありません。そこで、正確性を期すため、患者さんの手首につけるリストバンドを提供しています。
もうひとつ注力しているのは公共分野、具体的には水道や電気の検針です。検針員がメーターの数値を確認し、ポータブルラベルプリンターで、検針票を印字する用途があります。またスマートメーターが普及すれば、それを点検・管理するためのお手伝いができます。
──事業と、CSR(企業の社会的責任)とはどう結びつけていますか。
松山 私たちは、ボランティア活動や、チャリティーを行っていますが、一番大切にしているのは、本業による社会貢献です。商品やサービスで「正確・省力・省資源」を徹底することが、社会貢献にも、環境保護にもつながると考えています。
東日本大震災では、お客様のサプライチェーンを一日でも早く復旧させることを優先させました。壊れた製品は無償で修理しましたし、新規でご購入いただくにあたっても、納入優先で見積もりは後回しという処置を取りました。



















