転がり抵抗の低さは実感できず
ブリヂストンの環境タイヤ「ECOPIA(エコピア)」の体感試乗会に参加した。
環境タイヤとは、つまり、低燃費タイヤのことだ。業界的な表現では「転がり抵抗係数」が低いという意味。これが低いほど、アクセルを離した状態で進む距離が長く、燃費が向上する。しかし、転がり抵抗が低いことはブレーキが効きづらいことにもつながり、安全性能が低下してしまうことが課題だった。
2月1日に発売された「エコピア EX10」は、従来品に比べて転がり抵抗を25%低減しつつ、安全性を表すウェットブレーキ性能を14%向上させた。つまり、低燃費と安全性を兼ね備えたタイヤといえる。これによって、従来製品より燃費は約4%改善するという。
私は子どもの保育園への送り迎えに、毎日クルマを運転している。「日経エコロジー編集部の中で、いちばんクルマに乗っている」と編集長に言われているほど。確かに、運転は嫌いではないし、大阪までクルマで帰省するのもいとわない。だが、「転がり抵抗」なるものは今回初めて知った。ごく普通のママドライバーだ。
そんな私が、試乗会でエコピアEX10を装着したホンダのハイブリッド車「インサイト」を運転してみた。
試乗直前、スタッフに「専門知識のない女性に転がり抵抗の低さを体感として伝えるにはどうすればいいですか」と聞いたところ、「赤信号で止まる前のアクセルとブレーキのタイミングを感じてください」と説明された。アクセルを踏む時間が短いほど、燃費はよくなるからだ。いつもより早めにアクセルを離せることを果たして実感できるか?
東京・お台場の公道を試乗すること、およそ10分。正直、いつもとの差は感じられなかった。大体、いつもと同じクルマ、道路でタイヤだけ変わるのならまだしも、クルマも道路もいつもと違うのだから、転がり抵抗25%削減を感じるのは、私のようなごく普通のママドライバーには難しいのかもしれない。
もう1つの実験では、同じクルマに従来品とエコピアEX10の2種を装着して転がした状態を見学した。ギアをニュートラルの状態で坂道の上から転がし、どこで完全にクルマが止まるかでタイヤの摩擦を比較する。結果はエコピアを装着したクルマの方が3台分くらい転がった距離が長く、素人の私にも転がり抵抗の低さが理解できた。



















