2005年ドイツでの体験
太陽光発電にとって激動の年となった2009年も、残すところあとわずかとなりました。2008年6月に始まり約1年半にわたって続けてきたこのコラムも、いよいよ今回が最終回となります。今回は、私が2005年に訪れたドイツでの体験から、日本と海外の太陽光発電事情の違い、そして日本の課題について言及してみたいと思います。
私は最初の著書『「発電貯金」ならほっといてもお金がたまる』(総合法令出版、2006年)を執筆するにあたり、海外の状況を視察しようと2005年7月、当時、躍進著しいドイツを訪れました。その際、ボン市内の、とある太陽光発電業者にインタビューを試みたのです。
それは建材を扱うAlternaという会社で、同社の太陽光発電部門を担当するヘルガー・グリュンシュラック氏は喜んで私の取材を受けてくれました。彼は、前年の2004年に23件の物件を手がけたと言って、施工実績リストを見せてくれたのです。彼はこの数年間に自分が設計・施工した物件のリストを指差しながら、自慢げに解説を始めました。
「今、ドイツでは太陽光発電はいくらでも売れるよ。でもモジュールがなかなか手に入らないんだ。モジュールさえあれば今の倍の数だって売れるさ。ミスター・イワホリ、日本に帰ったらぜひ日本の太陽電池モジュールをドイツに送ってくれ、何枚でも買うよ」
笑いながら、彼はそのリストを私に手渡しました。
彼のくれたリストを私は興味津々で眺めました。2002年から2005年の前半までの3年半の間に彼が手がけた64件の物件のうち、なんと約半分の30件が、日本の大手メーカー製のモジュールだったのです。当時の日本製モジュールの人気の高さを物語るものでした。

ドイツ Alterna社



















