2009年05月12日
清水和夫:人とクルマと地球の良い関係!
新型プリウス、低価格の秘密
天下のトヨタが大赤字!
連休明けの5月8日、トヨタが決算発表を行った。平成21年(2009年)3月期は金融危機を引き金とした“自動車危機”が世界中を襲い、年間生産台数が750万台まで減少した。その結果、4610億円の赤字を計上。07年度の3月期の2兆円の経常利益から一気に大赤字に転落した。
トヨタではさまざまな策を講じるが、2010年3月期の業績予想はなんと8500億円の赤字になる見通しだという。その衝撃が覚めやらない5月18日、新型「プリウス」が発表される。事前の受注予約では6万台を上回る大フィーバーぶりである。
渡辺捷昭社長も述べているように、新型プリウスはホンダ「インサイト」と並ぶ自動車危機の救世主として期待されている。しかも、4月1日から施行されている「エコカー減税」や、これから実施されそうな「スクラップ・インセンティブ(エコカーへの買い換えに対する奨励金制度)」が、ハイブリッドカーの販売には大きな追い風となるはずだ。
新型プリウスは、正式な発表前から価格が話題となっていた。ベースモデルを205万円、現行車(第2世代併売)を189万円にするという朝日新聞の報道は、自動車専門家の予測を裏切るものであった。しかし、トヨタのディーラーでは、すでに205万円の低価格で事前受注が行われている。この価格で、スマートキー、VSC(自動安定装置)、側面衝突の有効な頭部を保護するカーテンエアバッグが備わる。ホンダのインサイトに同じ装備をした場合、プリウスよりも価格が高くなる可能性があるという。
そう考えると、新型プリウスの価格はインサイトを脅かすどころか、プリウス以外のトヨタ車にも大きな脅威だと言えるだろう。

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