宇都宮は餃子だけじゃない
どうも、自転車ツーキニストのヒキタです。今回が連載18回目。早いもので、もう最終回でありまして、最後の最後に、ちょっとポジティブな話をしようと思うのだ。もちろん日本の自転車事情についてでありますが、まんざら光が見えないばかりではないよ、とね。
主役は栃木県の「宇都宮市」である。宇都宮は餃子だけじゃない。自転車もすごいのだ、と。
日本の自転車状況というのが、ホントに絶望的にユニークというのか何というのか、基本的にダメダメなのはご承知の通り。先進諸国とあまりに差がありすぎて、一体どこから手を着けたらいいかが、まず分からない、というのがリアルな現状なんだけど、では、どこが1番おかしいのか。つまり「1番ユニークなポイントはどこか?」。そこを突き詰めて考えると、見えてくるものがある。
ドイツやデンマークなど先進諸国の自転車マネジメントと、圧倒的にユニーク、つまり違っている個所、それは、
●1つ目に「自転車が(歩車道問わず)左右デタラメに走っている現状」であり、
●2つ目に「自転車が歩道を通るのがスタンダード」であることだろう。
ということは、この2つをクリアすることができれば、事故も減り、自転車走行はスムーズになる。すなわち日本の自転車事情も、最初の「マシ」への第1歩が進めるはずだ。
何のことはない、私などがいつも言っているように、自転車レーンを車道の左端に作り、そのレーン上は左側通行を厳守させること(つまり対面通行をさせないこと)、というだけだ。殊更に構造物など要らない。ただ単にペイントしてあればそれでいい。そういう自転車レーンがあれば、すべては解決なのである(詳しくは拙著『自転車の安全鉄則』[朝日新書、2008]を参照のこと)。
これは、ドイツ、オランダ、デンマーク、ベルギー、その他、その他、あらゆる自転車先進国がそうしている通りというだけで、別段、私などが新たに言い始めたニューアイデアってワケじゃない。正直なところ、話は単純なのだ。
ところが、その単純な話が、この日本では採用されない。
「自転車は歩道の方が安全だ」などと言い張るノータリンが、日本全国どこの地域でも常に出現する。決まって日常的に自転車に乗らないヤカラばかりだ。そういうノイズを排除するのに1年かかる。その間にプランも着工も人事も何もかもが終わってしまう。そんなことばかりだ。
実例がないからかな、車道自転車レーンは安全なんだ、という。
ところが、その実例が出来た。
栃木県宇都宮市での、公的な調査結果である。



















