2009年03月12日

岩谷忠幸:身近な気象から考える地球環境問題

第7回 桜前線に異変あり!

今年の桜は早い!

 九州から関東はまもなく桜の季節を迎える。記録的な暖冬を受けて、桜の開花は例年以上に早まるところが多そうだ。

 3月10日に発表された、気象庁の「第2回さくらの開花予想」によると、九州から関東、北陸の桜(ソメイヨシノ)は平年より早く、特に九州ではかなり早い予想である。全国で最も早いのは熊本の3月16日、次いで福岡の17日、大分と宮崎の18日と、九州では平年より1週間から9日早い開花。東海や北関東は平年より1週間前後、南関東や近畿、北陸も3日から5日早い。各地ともかなり早いので、お花見の予定は早めるほうがよさそうだ。

第2回さくらの開花予想
(資料:気象庁)

 ただし、ここ数年のなかでは極端に早いというわけではない。これまでの記録を見てみると、1971年から2000年までの30年平均である平年日に比べると確かに早いのだが、九州や高知で大幅に早くなることを除けば、昨年とあまり変わらない。例えば、今年の東京は3月24日と平年より4日早い予想だが、過去10年間の平均(3月22日)に比べると、むしろ2日遅いくらいである。

 東京は地球温暖化や都市化の影響もあって、過去100年間に気温は3度上昇しており、桜の開花も1980年代(3月30日)と比べて1週間も早まっている。つまり、桜は平年より早いのが当たり前になっているのである。

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