福光恵:BOHAS 気持ちよいエコ的“物欲生活”

2009年1月30日

第53回 「鉛筆ホルダー」の巻

短くなった鉛筆に長さをプラス
鉛筆ホルダーが熱い

 私の仕事机には、バケツみたいに大きいペン立てがある。そこに刺さっているのは、ボールペン、サインペン、シャープペン、ラインマーカーなど40〜50本。デザイン事務所みたいなペン持ちだと思うのだけど、こんなにいっぱいペンがあるのに、いざ電話中のメモとかで使おうとすると、あれも出ない、これも出ない。結局気がつくと、たった1本だけある鉛筆を使っていることが多い。

 ちなみにたった1本のこの鉛筆。ある編集部で徹夜作業をした朝、朦朧としたまま間違えて自分のペンケースに入れて帰ってしまったもの。小学校入学のときにもらった鉛筆セットのように、でかでかと金色で出版社の名前が入っている。これでメモするたび、まばゆい文字が「早く返して」と言っているようで、ブルーになったりしている。

 そんなことより、なぜたった1本しかない鉛筆ばかりが出番が多いのか。そのナゾが最近解けた。何たって鉛筆は、持久力がすごいのだ。

 日本鉛筆工業協同組合のサイトによると、鉛筆1本を使い切ると、50kmくらいの距離の線が描ける。一方、ボールペンは1本1.5km。シャープペンシルに至っては、芯1本でたった250mしか描けないらしい。

 つまりダントツで、鉛筆が長く、いっぱい描ける筆記用具のチャンピオンなのだ。だから、ほかの筆記具が燃料切れでバタバタ倒れても、鉛筆だけは最後まで書く気満々。ていうか、もう書けないペンは、大事に取っておかないでちゃんと捨てよう、自分。

 で、その鉛筆。今、静かなブームが来ているらしい。いや、正確には、脚光を浴びているのは、鉛筆本体というよりそのアクセサリー、「鉛筆ホルダー」だ。削りすぎてチビた鉛筆も握りやすくしてくれる、正式名「補助軸」。その鉛筆ホルダーが、昨今の万年筆などの文房具ブームの流れで人気を呼んでいるという。

文房具ブームの流れか、鉛筆ホルダーが静かなブーム。種類も充実してきた。左から、ドイツの文具メーカーLYRAの鉛筆ホルダー(各588円)、伊東屋オリジナル鉛筆ホルダー(各379円)、ワンプッシュ鉛筆ホルダー(380円)、五十音オリジナル「ミミック」(7300円)、ユニ鉛筆ホルダー(8400円)
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